HONDA GL1500
そのポテンシャルを引き出せ!【単車編】


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諸元表 数字で見ようGL1500
加速性能 加速力
制動性能 ブレーキ
旋回性能 (1)左旋回(2)右旋回(3)より旋回性能を引き出すために
(4)旋回時の危険要素(5)Uターン
高速性能 (1)クルージング(2)タンデム走行
燃費性能 (1)市街地(2)遠乗り(3)特例(4)特例その2
耐久性能 (1)バッテリー(2)タイヤ寿命
防寒性能 (1)ベンチレート(2)速度効果
その他 (1)えっ!巻き込み風(2)ゲゲッ!レブリミッター(3)呼吸困難!
(4)視界不良(5)バイクだけ外へ!?(6)摩擦熱


加速性能−加速力

 なんせかんせ 15.2 kg-m ものトルクですんで、遅いわけがありません。
 巨大なトルクに加え極端なローギヤード設定で、発進と同時にフル加速すれば「あっ」と言う間にタコメーターが 5,500 rpm (レッド入り口)まで跳ね上がります。ホントに「あっ」です。

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制動性能−ブレーキ

 装備重量で 400 kg を超えてしまう巨体、止まるワケなんか・・・と思ってはいけません。そこらのバイクとまったく変わりません。ちゃんと止まれます。

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旋回性能

 だいたいにしてこのぶっとい車体を寝かし込もうということ自体「アナタ間違ッテルヨー!」と言われますが、あまり気にしてはいけません。GL1500 の場合、大きな(幅&高さ)ハンドルバーが手前に引いた格好で設置されており、腕の短い日本人にもちゃんと乗れるように設計されております。が、このハンドルのおかげで右左旋回時の特性(クセ)に多少違いが生じます。この特性を理解していれば GL1500 は実にスムースに曲げられるバイクなのです。

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(1)左旋回

 左の場合、あまり問題は生じません。浅いバンク角を補うためにおおげさな「リーンIN」の姿勢をとりましょう。バックミラーに自分の顔映ってますか?(あ、鼻毛...伸びてますよ...)あとは、気合の外足ニーグリップです。大きなハンドルとライダーの姿勢でアクセルグリップがずいぶん遠いところに行ってしまいますが、アクセルコントロールする上で特に問題は生じません。
結論:左旋回は得意な方です。

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(2)右旋回

 右旋回の場合、1つ問題が生じます。左旋回とは逆に、今度はアクセルグリップがライダーの胸元に接近してきます。まともにグリップをつかんでいてはアクセルコントロールが出来ない(しづらい)状態に陥ります。ドアノブをつかむ要領でアクセルグリップを握り替えましょう。これで少しマシになります。
結論:右旋回は不向きと言えます。

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(3)より旋回性能を引き出すために

 GL1500 はそのぶっとい車体と心地よいサスペンションのおかげでバンク角が極端に制限されるバイクです。バンク角を少しでも稼ぐためにリヤサスには十分エアを入れておきましょう。 3〜4 kg/cm2 が目安です。若干ですがキャスター角が立つ効果も得られ(実際にハンドリングは軽くなります)一石二鳥といえましょう。
注意事項) あまり脚の長くない方、エア充填により足付き性が悪くなりますので、あしからず。

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(4)旋回時の危険要素

 GL1500 はバンクさせるにつれ、ステップ、アンダーカウル、エグゾーストカバー、エンジンガードの順に接地して行きます。Exカバーが接地するまでは焦げた匂いがするだけですが、Egガードが接地する状況では、路面のうねりを拾ってバウンドすることがあります(けっこうすごい音出ます)。バウンドするとフロントタイヤが瞬間的にグリップを失います。左旋回時であればアクセルコントロール上まだ余裕があるので、車体を起こすことで回避できますが、右旋回時はライダーの余裕のない姿勢から2〜3度車体が跳ねることもあります。当然ながらアウトに膨らんで行きます。1バウンド半車体が目安です。
結論:右コーナーはセンター寄りを走りましょう。(合掌)

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(5)Uターン

 装備 400 kg を超えるサイズですが、重さにビビらず大回りからトライしてみましょう。コーナリングとUターンは回転半径に差があるだけです。言葉の違いに惑わされてはいけません。また、ありがたいことに GL1500 はスロットル全開までのアクセル回転角が十分にとられており、アクセルコントロール自体「しやすい」バイクであることもお忘れなく。低速ギヤでいかに出力を安定させられるか!これさえできればUターンは全然怖くありません。
 それでは、ちょっとやってみましょう。
うまくスロットルをコントロールできれば右手だけで旋回させることも可能です。また、あまりバンクさせ過ぎるとアンダーカウルをこすってしまいますのでだいじに乗ってる方は注意してくださいね。
左手がビビッてる(笑) バンク目いっぱい・・・

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高速性能

 待ってました。 GL1500 がその本領を発揮する分野と言えましょう。

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(1)クルージング

 時速 80km 以下であれば、ステレオがちゃんと聞こえます。巨大なフロントスクリーンは「これぞ風防」と言わせしめる性能を誇っており実に快適です。ただ、夏の暑い日は汗だくになりますけど...。
 大型フロントスクリーンの恩恵はこんなところにも現れます。そう、雨の日。走ってさえいれば雨粒はほとんど体にかかりません。ヘルメットと肩のあたりが多少濡れる程度です。また風圧によってフロントスクリーンを伝ってきた雨粒がカウルの内側に飛んできますが、ひざに少々かかる程度で濡れる状況には至りません。

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(2)タンデム走行

 GL1500、まさしくタンデムするためのバイクと言えるでしょう。全体の重量バランスの成せるわざでしょうか、タンデムランがまったくと言っていいほど苦になりません。
ただ、タンデムライダーがよく居眠りするんですよねー。ブレーキかけるといきなり頭突きをくらうことがありますんで驚かないでください。
 雨天のタンデムランはどうでしょうか。これもまた快適です。大型フロントスクリーンはタンデムライダーまでも守ってくれます。着座位置の関係からタンデムライダーに雨があたる割合は増えてきますが、びしょ濡れの状況とは無縁のようです。

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燃費性能

 重いんでしょ、6気筒だしさ...とバカにしたもんでもありません。実はけっこう燃費いいんです。これが。

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(1)市街地

 さすがにストップ&ゴーの繰り返しは、400 kg の自重と 6 気筒エンジンには酷です。それでも 10〜13 km/L の健闘ぶり。

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(2)遠乗り

 北海道での数値ですが、悪くても 16 km/L 、良ければ 19 km/L くらい走ります。
燃料タンクは 23 L、で、燃費 18 km/L の単純計算ならばタンク1杯で 414 km 走れることになります。けっこういいでしょ。

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(3)特例

 またしても北海道での数値で恐縮ですが、信号待ちおよび停車ゼロで走り続ければ 20.5 km/L を超えます。もう、エコロジーバイクの領域です。
(4)特例その2
 平成12年10月28日のツーリングで出た数値ですが、22.3 Km/L。これまでの最高記録です。
冷えた空気はやはり密度が濃いんでしょうか。それとも熱的な問題なんでしょうか。極寒の状況下ではここまで燃費性能に変化が現れます。
でも人間の耐久性が大きく問題視されますね。

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耐久性能

 GL1500 はホントに丈夫なバイクです。
 我がチームのメンバーで、20,000 km 走行だと全然距離伸びてないほうです。中には 50,000 km を超えたバイクがノートラブル(当然エンジンのオーバーホールなし)でガンガン走ってます。エンジン、足回り、ホントに壊れませんね。

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(1)バッテリー

 新車時に積んでいるバッテリー(アメリカ製)はどうも短命のようで、できるだけ早めの交換をお勧めします。日本製なら徐々に性能低下して行きますが、アメリカ製は「ある日突然」ダメになります。

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(2)タイヤ寿命

 標準装備のダンロップ製は、フロントで 10,000 km、リヤで 12,000 km ぐらいでスリップサインが出てきます(北海道でのツーリングユース)。大型バイク専用のタイヤですんで価格は高いですが、ライフサイクルを考えると「割高」な感じは無いように思えます。

防寒性能

 GL1500 のカタログを紐解くと、なんと温風が流れ出す図が描いてあるではあ〜りませんか。道産子の我々は大いに誘惑されました。だって寒いんですもの、涙が出ちゃう。
・・・・でも本当なんだろうか?

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(1)ベンチレート

 エグゾーストカバーに開け閉め可能な小扉とスネの辺りに噴出し口が...しかも両方に!
市街地走行でストップ&ゴーの繰り返しという状況であれば、これはなかなか快適です。本当に温風が流れてきます。ホォー。

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(2)速度効果・・・?

な、ならばもう少しスピードを出して...さ...寒い!...ダメです。
結論:市街地走行のみ有効です。

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その他

 GL1500 の知られざる素顔に迫る、とっておきのお話です。

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(1)え!巻き込み風

 通常、オートバイと言う乗り物は正面から風を受けます。が、GL1500 は後ろから風を受けます!?
 GL1500 の場合、大型のフロントスクリーンによって跳ね除けられた風がタンデムシートの背もたれ部に巻き込むようで、吹き溜まりとなった空気がライダーの背中を押し付けます。GL1500 に初めて乗ると誰しもが「え!」と思う瞬間です。慣れるまでは少々違和感があります。

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(2)ゲゲ!レブリミッター

 GL1500 に乗ってレブリミッターが利くまでアクセルを開ける話はあまり耳にしませんが、参考までに書いておきます。
 GL1500 でオーバーレブリミッターが作動すると、燃料供給が一時的に停止します。これは普通のバイクと同じで、なんら不思議なことではありません。しかし、GL1500 は縦置きクランクシャフト&ドライブシャフト駆動というレイアウトのせいか、リミッター作動時に「尻振り」を起こす特性があります。けっこうな勢いで揺さぶられますので注意しましょう。

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(3)呼吸困難!

 GL1500 は、特大のフロントスクリーンでライダーを風圧から守ってくれますが、これが逆に災いとなる場合もあります。強風の日、斜め前方約 45°から吹いてくる風は、フロントスクリーンとライダーの間にある空気を猛烈な勢いで持ち去ろうとします。その結果気圧が下がり一瞬息が吸えない状態になることがあります。強風の日は多少のけぞり気味の姿勢で運転しましょう。

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(4)視界不良

 悪天候の日、ワイパーが装着されていないモデルでは、フロントスクリーンに雨粒や霧粒が付着します。結果フロントスクリーンはただの白い板に変貌を遂げます。しかもでかい!また、対向車のライトが乱反射して事態はさらに悪化します。もう、チキンレースなみのヤバさです。
雨粒対策 : 80 km/h ぐらいから「雨粒」は風圧で流れてくれます。
霧粒対策 : 霧粒はダメです。もうどうしようもありません。お手上げです。バイクを止めて拭き取りましょう。
バイクを止めて拭き取る。これはメーカーも推奨する手段かと思いますが、ラジエターが濡れているような場合は逆効果です。ラジエター熱で発生した湯気がフロントスクリーンを真っ白に曇らすではありませんか!今度は内側からの攻撃です!
豪華さの中に苦あり! 人間、苦労を忘れてはいけない。という教訓なのでしょう。

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(5)バイクだけ外へ!?

 右コーナリング中に発生する事態ですが、ダンプなどの大型車両とすれ違う際に“風圧で”フロントタイヤがアウトにスライドすることがあります。スライド量はタイヤの幅1本分程度のようですが、これはちょっとビビリます。大型車両のでっかい顔で跳ね除けられた空気のカタマリが、フロントホイールのディスクカバーを直撃するのが原因のようです。センターラインからの距離で、その衝撃は大きく違ってきます。
結論:右旋回はやっぱり不向きです。

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(6)摩擦熱

 GL1500 は一生懸命走らせれば走らせた分だけその面白さのとりこになります。徐々にコーナーでステップをこすって曲がるようになります(リーゼントヘアが出来なくなっちゃったお父さんにも、若かりし頃の闘争心がよみがえります)。火花がとてもきれいでだそうです。それでは学生の頃を思い出してください。路面とステップがこすれ合う。つまりここでは摩擦エネルギーが発生します。理科のお勉強が得意だった生徒さんはこの時点でピンと来ると思いますが、摩擦エネルギーは「熱」に変換され、その熱はほぼダイレクトに「足」に伝わってきます。「熱伝導」です。当然ながら足が非常に熱くなります・・・・・。靴は放熱性の良いものを選びましょう(笑)。あと、ステップのゴムは溶けてくっついてますんで、交換の際は注意してください。

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